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チリ政府が日本案の光海底ケーブル採用 1万3千キロのルート

 チリ政府は29日までに、アジア・オセアニアとのデータ通信を強化するために敷設する光海底ケーブルについて、ニュージーランド経由でオーストラリアにつなぐ約1万3千キロのルートに決定したと発表した。日本政府が提案していたルートが採用された。NECなど日本企業がケーブルの受注で優位になる可能性が高まった。

 すでにオーストラリアと東京を結ぶケーブルが敷設されており、完成すればチリと東京がつながる。日本政府によると、ほかに中国とチリを直接結ぶ案など複数案があったが、既設ケーブルの使用によってコストを抑えられる点などが評価されたとみられる。

 中国は価格の安さを武器に光海底ケーブルの敷設に注力している。しかし米国はデータを抜き取られる懸念があるとみており、米国を中心に情報通信分野で中国製品を排除する動きが進んでいる。チリ政府は今回の決定について「製品や価格などを検討し、最も推奨されるルートだと判断した」としている。

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