定食チェーンを展開する大戸屋ホールディングス(HD)は25日、東京都内で定時株主総会を開き、筆頭株主のコロワイドが連結子会社化を見据えて経営陣の刷新を求めた株主提案を否決した。大戸屋側の取締役選任案は承認され、約6割を占める個人株主らが現経営陣を支持した形だ。コロワイドは今後、敵対的な株式公開買い付け(TOB)などを含めた戦略の見直しを迫られることになりそうだ。
コロワイドは結果を受け、取材に対し「現時点で説明することはございません」とした。同社は「牛角」などを運営する外食大手で大戸屋HDの株式の19・1%を保有。コロワイドの出方によっては対立が激しくなることが予想される。
大戸屋HDの窪田健一社長は総会で「株主提案の取締役では大戸屋の未来はない」と反対の考えを強調した。