ホンダは14日、日本での新型コロナウイルス感染防止支援策として、感染者移送用車両と「医療用フェースシールド」の生産を始めると発表した。移送車は運転手感染防止のため通常のワゴン車を改造するもので、第1弾として東京都の港区と渋谷区にすでに納車。計50台程度を感染者が多い自治体に提供予定。
ホンダによると、移送車は「オデッセイ」や「ステップワゴン」を改造。運転席と後部座席の間に仕切り板を設置し、空調を調整することで、感染者を運ぶ後部座席から運転席へは空気が流れないようにする。タイでは同じ原理を利用した「陰圧ベッド」の生産を始めているという。
医師らの2次感染を防ぐ防護具である医療用フェースシールドは、試作車製造などで使う3Dプリンターで生産する。5月中の無償提供開始を目指す。
このほか人工呼吸器についても「生産の支援を視野に検討している」という。
自動車メーカーではトヨタ自動車も、国内での医療用フェースシールド生産や人工呼吸器メーカーへの生産効率化ノウハウ支援などを発表している。