大阪大の中島清一特任教授(消化器外科学)らのチームは、3Dプリンターと文房具のクリアファイルを使い、飛沫(ひまつ)から顔を守る医療関係者用の防護具を作製した。
フェースシールドと呼ばれる用具で、新型コロナウイルスの感染拡大で不足が懸念されているため、誰でも利用できるようデータをホームページで公開した。
中島氏は「欧米などで防護具が不足し始めており、途上国に感染が広がる可能性もある。安く、簡単に作れるものが必要だと考えた」と話した。
3Dプリンターで樹脂製のフレームを作製。両端にクリアファイルを挟み、眼鏡のように顔に着けることで、ウイルスを含んだ飛沫が目などに入るのを防ぐ。顔にフィットするフレーム作りには、福井県鯖江市の眼鏡フレームメーカー「シャルマン」の協力を得た。費用は1個100~300円。
データはhttp://www.project-engine.orgで公開した。