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便のにおいで健康状態把握 京セラ、3年以内に実用化

 京セラは腸内細菌の研究を手掛けるベンチャー企業と共同で、便のにおいから健康状態や免疫力などを把握できる機器の開発を始めた。便座の縁に、においを感知できる機器を取り付けてデータを分析。腸内環境の状態から健康改善の助言をしていく。3年以内をめどに実用化を目指す。

 ベンチャー企業は、元サッカー日本代表の鈴木啓太氏が社長を務めるオーブ(東京都)。東京ヤクルトスワローズの嶋基宏選手らプロを含む500人以上のスポーツ選手の便を解析し、筋肉の付きやすさや太りやすさなどとの関係を研究している。

 京セラはオーブの収集したデータを使い、人工知能(AI)の技術も駆使して腸内環境の傾向を推測するシステムを構築する。スマートフォンのアプリを通じて結果を伝え、食生活の改善などを提案していく。

 まずは社員の健康に配慮する企業への導入を提案し、その後は一般消費者にも広げていく考えだ。

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