現場の風

雪印メグミルク 花粉症シーズンへ“機能性表示”新製品

 雪印メグミルク市乳事業部商品企画グループリーダー・清水直さんに聞く

 --今月21日から新たな機能性表示食品のヨーグルトドリンクを販売する

 「目や鼻の不快感を緩和する機能を表示した『乳酸菌ヘルベヨーグルト』を機能性表示食品として消費者庁に届け出を終え、このたび機能性表示食品として発売することになった。花粉症シーズンがはじまるタイミングに合わせて出していく」

 --どのような症状に効くのか

 「機能性表示食品なので、具体的な症状に対する効果を商品としてはうたえないが、乳酸菌ヘルベには免疫細胞の過剰な増殖を抑制する作用がある。臨床試験した結果、日頃からハウスダストやダニによる目や鼻の不快感がある人が、乳酸菌ヘルベを含む発酵乳を12週間飲んだ場合、飲んでいない人と比べて目や鼻の不快感が改善し、くしゃみの回数も少なくなった。科学的には効果が認められたと考えている」

 --ヨーグルトを花粉症対策にする人も増えている

 「すっきりした飲みやすい風味になっていて、日々の習慣として飲んでもらいたい。花粉症だけでなく通年のアレルギー症状に悩まされる方が増えているほか、子供のアレルギー性鼻炎も大きく増加傾向がみられる。経済的にみても、アレルギー性鼻炎で労働生産性が落ちるなどの影響から、1人当たり20万円弱の経済的損失につながっているとのデータもある」

 --販売チャンネルなど今後の展開は

 「乳酸菌の効果を生かすために、再配達の問題がある宅配は難しいが、他はスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで幅広く売っていきたい。手続きにかかる時間なども加味して、今回は機能性表示食品ということで販売するが、ゆくゆくは特定保健用食品とする可能性も探っていきたい」

【プロフィル】清水直

 しみず・なお 2007年日本ミルクコミュニティ(現雪印メグミルク)入社。首都圏での営業担当や、関東エリアでの営業企画スタッフを経て、商品企画グループへ。ヨーグルト分野は17年から担当。京都府出身。

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