金融

東京海上、中小向けRPA保険販売 事務自動化リスク補償

 東京海上日動火災保険は、中堅・中小企業を対象に、パソコンによる定型の事務作業を自動化するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)導入に伴うリスクを補償する保険商品を今月から本格的に展開する。RPAと連携するシステムの誤作動や情報漏洩(ろうえい)などの損害に対応。大企業での導入が中心だったRPAが中堅・中小企業でも導入が拡大していることから商品化に踏み切った。RPA向けの保険は業界でも珍しいという。

 中堅・中小企業向けにRPAサービスを提供するベンチャー企業、エンザントレイズと共同で保険商品を開発。エンザントレイズのRPAサービスを導入(月額約5万円から)する企業を対象に保険を販売する。

 RPAに関連する機器の利用で生じた情報漏洩などの損害費用のほか、外部からの不正アクセスによる被害、再発防止や訴訟対応に関わる費用なども補償する。

 年間保険料は6万(従業員10人まで)~24万円(同101人まで)で、1顧客・1事故当たり最大500万円の保険金が支払われる。

                  

【用語解説】RPA

 キーボードでの入力やファイルのダウンロード、コピー&ペーストといったパソコン上の定型的な事務作業などをソフトウエアで自動的に行う効率化手法。工場で動いている産業用ロボットの事務版にあたる。大量の単純作業を正確に処理する業務に適しており、自ら判断を下す人工知能(AI)とは区別される。

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