金融

スルガ銀創業家らの全株式をノジマが取得へ 筆頭株主に (1/2ページ)

 家電量販店のノジマは25日、スルガ銀行の創業家が保有する全ての株式を約140億円で取得すると発表した。既に保有する約5%の株式と合わせて議決権比率は18・52%まで上昇し、筆頭株主になる。スルガ銀は不正融資問題を起こした創業家側の影響力を排除して再建を目指すが、旧体制との決別が進むことで信用補完に向けた新たな提携話が浮上する可能性もある。

 ノジマは、創業家および創業家側が経営に関与するファミリー企業との間で株式譲渡契約を締結。5月にはスルガ銀との業務提携を公表しており、今回の関係強化を通じ「既存事業と金融サービスを融合させた利便性の高い新たなサービスを創出し、金融デジタル経済圏を作る」としている。

 一方、スルガ銀も25日、懸案だった創業家ファミリー企業への融資433億円(9月末時点の残高)を全額返済してもらう合意書を締結したと発表した。創業家側の保有株や不動産の売却を通じて融資金を回収し、「本年度中に融資関係は解消される」という。

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