ココペリ社長・近藤繁さんに聞く
--経営支援プラットフォーム「ビッグアドバンス」を導入する金融機関が増えている
「昨年4月にサービスの提供を開始してから、11の金融機関に導入していただき、今後も16の金融機関で導入が決まっている。地方銀行や信用金庫などが顧客の中小企業向けに提供するためのクラウドサービスで、金融機関を通じて会員になった中小企業は、ビッグアドバンスを活用することで地域の枠を越えたビジネスができるようになる」
--ビッグアドバンスで提供しているサービスは
「会員になれば地域を越えたビジネスマッチングや、大企業とコラボレーションができるオープンイノベーション、従業員向けの福利厚生になる各種クーポンの利用、補助金や助成金などの情報提供、金融機関とのチャット機能、弁護士や税理士など専門家相談サービスなどが使えるようになる」
--ビジネスモデルに課題を抱える地域金融機関にとってもメリットは大きい
「地域金融機関は多くの顧客企業を抱えているのが強みだが、企業のニーズには十分に応えきれていない。例えばビジネスマッチングでも、自分たちの地域を越えて企業を紹介できていない。ビッグアドバンスでは参加している地域金融機関の顧客情報を相互共有できる仕組みにしており、個別の金融機関だけでは提供できなかったサービスが提供できるようになる」
--今後の展開は
「さらに提携金融機関を増やしていきたい。参加企業が増えれば増えるほど情報量も増え、より魅力的なサービスになっていく。海外展開も考えており、実現すれば金融機関が海外支店を作らなくても、現地企業とビジネスマッチングするといったことも可能になる」
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【プロフィル】近藤繁
こんどう・しげる 慶大理工卒。みずほ銀行を経て、2007年6月にココペリを設立。愛知県出身。