東京電力ホールディングスと中部電力の燃料・火力発電事業を統合したJERA(東京)は7日、バングラデシュ最大の独立発電事業者(IPP)に資本参加すると発表した。
出資するのは、バングラデシュ大手企業集団であるサミットグループ傘下のサミット・パワー。サミットグループの創業者らから、サミット・パワーの発行済み株式の22%を3億3000万ドル(約350億円)で取得することで合意した。サミット・パワーは同国の発電容量の約12%に相当する183万キロワットの発電設備を保有する。現在、約59万キロワットの発電設備を建設しているほか、複数のプロジェクトを計画している。
電力消費量が年率10%超の成長をみせる同国では、発電所の新設などが拡大するとみられている。JERAは、9月に同国で建設が進む発電所プロジェクトに参画することを決めるなど、同国を重点投資対象と位置づけ、事業化を図っていく。