肌に触れて局所冷温を行うウェアラブルデバイスのため、安全性も気になるところ。「温めるときは低温やけどにならないよう、数百回のシミュレーションを重ねて検討してきました。一方、冷やすウェアラブルデバイスには前例がないため、医師の方々からたくさんの知見をお借りして、同時に私たちも多くの論文を調べながら冷やし過ぎない温度を目指しました」。
本体には複数のセンサーを搭載し、常時デバイスの温度を感知。冷温制御はソフトウェアで行っているが、「万が一、ソフトがダウンした場合でもハードウェア的に電源を強制シャットダウンして安全を確保します」(伊藤陽一氏)としている。
レオンポケット専用のモバイルアプリを使うと、スマホから本体の遠隔操作や動作状態のモニタリングができる。ユーザーが自身で温度を調整する「マニュアルモード」と、内蔵センサーがユーザーの体温や行動を感知し、自動で温度を合わせる「オートモード」がある。ほかにもペルチェ素子の放熱を制御するために載せているファンを扇風機の代わりに使う送風機能も搭載を予定している。
なお、これはレオンポケットの「スタンダードモデル」に搭載を予定する機能で、価格を抑えた「ライトモデル」にはマニュアルモードのみ。購入時に注意したい。