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大麦ストロー、海を守る 福井の六条大麦、脱プラスチックの救世主なるか (1/3ページ)

 飲み物に使われる「ストロー」はもともと、英語で「麦わら」を意味する。この原点に立ち返り、大麦の茎を使ったストローが7月、六条大麦の一大産地である福井県の企業から商品化された。大量生産への課題はあるが、プラスチックごみによる海洋汚染が国際問題となる中、プラスチック製ストローの代替品として注目を集めている。

 六条大麦で日本一

 福井県は水田転作で昭和50年代から六条大麦の栽培が広がり、作付面積は約5千ヘクタールで全国1位。収穫量も、平成30年こそ大雪の影響で2位に甘んじたが、29年まで年間1万5千トン前後を生産し、トップを走り続けていた。

 この一大産地・福井で、大麦のストローを7月に発売したのは「福井大麦倶楽部」(福井市)。福井県産の六条大麦を原材料に白米に交ぜるもち麦、麦茶などの商品を製造し、インターネットを中心に販売してきたが、今回、大麦ストローを家庭向け10本入り300円(税別)、飲食店向け250本入り7500円(同)で売り出した。

 大麦ストローは実は、以前から存在していた。

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