ITベンチャーのココン(東京都渋谷区)は、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、従来の暗号化技術では難しかった暗号化したままの基本演算や検索などを可能にする「高機能暗号」に関する新たな技術開発に共同で取り組む。
ココンがセキュリティーやプライバシーを確保したままでのデータの利活用を可能にする環境を構築。産総研がクラウド基盤での秘匿性を担保した上での検索技術、秘匿化された環境下での統計処理に関する技術の開発と安全性の評価を行う。
スマートフォンや各種IoT(モノのインターネット)機器の普及により、膨大かつさまざまなデータが簡単に得られるようになり、データの利活用による新事業や新サービスの創出の動きが広がっている。
プライバシーに関するデータも多く、暗号化は不可欠だが、暗号化した状態でのデータを利活用する際はいったん暗号化を解除する必要が生じるなど、課題があった。