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対韓国輸出規制 日本の輸出企業は状況見極め

 輸出規制強化の発表を受けて、該当製品の輸出企業は1日、事実確認などの対応に追われた。各社とも政府方針に従う考えだが、韓国には半導体大手の「上得意」が多く、規制強化は自社のビジネスに影響を及ぼす可能性もある。このため今後とも慎重に状況を見極める考えだ。

 経産省が規制強化を打ち出した3品目のうち、フッ化水素はステラケミファや森田化学工業(大阪市中央区)、レジストはJSRや東京応化工業が手掛け、ともに日本が9割程度の高いシェアを握る。

 ステラケミファは堺市と北九州市、森田化学は大阪市でフッ化水素を生産、ともに韓国へ輸出している。ステラケミファは規制強化を受けて同社製品が「影響を受ける」と発表、「法令に従い所定の手続きを実施する」とした。同社株はこの日、前週末比70円安の2930円で取引を終えた。

 一方、東京応化は半導体開発に使う感光材料「EUVレジスト」とその原料となる樹脂、関連技術が規制対象になるという。同社関係者は「(半導体向け)レジスト全体では韓国はかなり大きな割合を占める。対象製品が今後拡大すれば影響は大きい」と困惑する。

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