ダイコク電機(名古屋市中村区)は5月22日の福岡会場を皮切りに、東京、大阪、名古屋の全国4都市で、展示会とセミナーで構成する「MIRAIGATE 2019」を開催。各会場ともパチンコホールをはじめ、遊技業界関係者が多数訪れた。
「DK-SIS」は、遊技業界がどのように動いているのかを実績データで見るシステム。同社のホールコンピューターを導入している店舗から送信された営業データを集積・分析して会員企業にフィードバックする情報戦略ツールとして活用されている。
なお、遊技機台数で140万台超、市場の3割を超えるデータを保有(2017年時点)。遊技業界におけるデファクトスタンダードとして広く認知されるほか、金融機関など業界外からも高い関心が寄せられている。
セミナーの冒頭では、主催者を代表して大上誠一郎代表取締役社長があいさつ。デジタルの時代とも言われる現状に触れ、「とりわけAIに関しては、単に業務の効率化というだけではなく人手不足や働き方改革の対策としても期待されている」と指摘。さらに、遊技業界の業務にもこういう新たな技術を取り入れていくことの有用性に言及するとともに、AIとビッグデータをキーワードに同社が開発したかつてないAIホールコンピューター「X(カイ)」のリリースを伝えた。
セミナーでは、MIRAIGATE-SIS統括部の服部祐治上席講師が「業界に革命を引き起こせ!すべての解はビッグデータの中に」と題して講演を行った。まず、今後における遊技機の入れ替え需要について、2019年4月現在の新規則機設置割合がパチンコで約12%、パチスロで約11%であると紹介。旧規則機が撤去期限を迎えるまでの1年半の間に380万台の入れ替えをしなければならない状況に警鐘を鳴らし、今のうちからスケジュールをしっかり立てて入れ替えをしていくことを求めた。
このような背景で「パチスロ6号機」「貸しメダル(玉)料金引き上げ」「設定付きパチンコ」の3つを軸に、モードSISやFan-SISのデータを用いて具体的に説明。ファン育成の視点に基づいた新規則機の運用やホールオペレーションの提案に、聴講者は熱心に耳を傾けた。
セミナー終了後には、AIによるオートコンサル機能を搭載するなど「データ革命」「ファン革命」「ワーク革命」の3つの革命を実現する新製品AIホールコンピューター「X(カイ)」のプレゼンテーションが行われた。