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京都にIT企業の進出続々 学生や有望人材獲得狙う

 IT企業やベンチャー企業が続々と京都市内に拠点を新設している。大学が多く集まり、将来の働き手と期待する学生や留学生ら有望な人材との交流や、京都に住んでみたいという外国人技術者の勧誘につながるとの狙いがある。

 ソフトウエア開発のフェンリル(大阪市)が4月に京都市中心部に開設した支社の特徴は、開放的な「プロジェクト空間」だ。ドーナツ形のテーブルを据え、来客が従業員の働く様子をガラス越しに見ることができる。「就職活動を見据えた学生に気軽に訪れてもらい事業を理解してほしい」(担当者)と、エンジニア確保につなげたい考え。

 IT企業のピクスタは昨年10月、京都市のシェアオフィスに拠点を設けた。システム開発に学生がアルバイトなどとして参加しており、広報担当者は「大学の掲示板に張り出した求人から応募してくれる」と拠点を設けた効果を語った。

 無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)は昨年6月、京都市に進出した。従業員の約半数を外国籍のエンジニアが占める。採用担当者は「京都の知名度と魅力で、国内外から広く応募がくる」と語り、オフィスの規模拡大を検討している。

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