シンポジウムの後、利き酒会場では、各ワイナリーのブースに、厳しい基準をクリアしたワインの味を確かめようと長蛇の列ができた。生産者に積極的に質問する参加者も多く、ワイナリーの注ぎ手は忙しそうだったが、表情はどこか誇らしげに見えた。今後、外国人観光客が増える東京五輪などの機会が、GI Yamanashiに追い風となるのではと感じた。
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【プロフィル】平出淑恵
ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年コーポ・サチを設立。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)のアンバサダー。日本酒蔵ツーリズム推進協議会運営委員、昇龍道大使(中部9県のインバウンド大使)、東北・夢の桜街道推進協議会アドバイザーを務める。