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高齢者見守りで「脱下請け」 中小企業、技術活用で狙う 介護人材の不足解消効果も期待 (1/3ページ)

 下請け体質からの脱却と独自商品の創出に挑む中小企業が増える中、ソフトウエアの評価・開発を手がけるエリントシステム(川崎市中原区)は、高齢者の増加で成長が見込める介護・医療分野で自社ブランド商品を投入する。労働力不足に悩まされる介護などの現場の負荷軽減に向け、5月から非接触型見守りセンサーを売り出す。一足早く参入したアルコ・イーエックス(茨城県ひたちなか市)は「リアルタイムで映像を見て確認できる」機能が評価され、今年に入ってから問い合わせが急増している。

 ブレークの予兆

 エリントが開発した見守りセンサー「e伝之介くん」は、ベッドから離れたことを知らせるセンサーマットを「しのぐ」をコンセプトに、「起床・離床」と「検知・通知」機能に特化。カメラから取り込んだ画像でベッド上の被介護者・患者の動きを監視し、起きたときは「コケコッコ」、離れたときは「ワンワン」と泣いてナースコールしたり、離れているところへは音や光で知らせたりする。

 ベッドの頭上の壁などに設置するため、誰が踏んでも反応したり、簡単に取り外せたりするセンサーマットと違い、利用者以外の第三者を認識しないし、取り外される恐れもない。見守られていることを意識させないメリットを強調、センサーマットからの代替を狙う。

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