「18年3月期の売上高は637億5000万円だった。このうち事業別構成比では塗料関連事業が約8割で、電気・電子部品事業は約2割だ。業種別では自動車が半分ほどを占める。地域別は国内が約9割で、アジアは約1割となっている」
--上場の目的は
「持続的な成長を遂げて、社会に貢献する企業になりたいことが動機となった。信用力と認知度を高めて、ビジネスパートナーとの出会いや連携の機会を増やしたい」
--今後の成長戦略は
「電子・電気部品事業で展開している技術を塗装工程に応用して高度化・省人化する。それによって付加価値を高めたい。もう一つは市場の拡大を捉えてセンサー販売を伸ばす。ほとんどが現在、車載向けに使用されているが、多用途向けの開発を強化していきたい」
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【プロフィル】飛戸克治
とびと・かつじ 関学大経済卒。1980年近江屋興業(現オーウエル)入社。経営企画室長、常務、専務を経て、2013年6月から現職。61歳。兵庫県出身。
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【会社概要】オーウエル
▽本社=大阪市西淀川区御幣島5-13-9
▽設立=1943年11月
▽資本金=8億5786万円
▽従業員=390人 (2019年9月末時点)
▽売上高=670億円 (19年3月期予想)
▽事業内容=塗料関連、電気・電子部品