みどりの窓口150駅廃止へ JR西、訪日客ら対面接客に注力

JR西日本が導入を拡大する「みどりの券売機プラス」(同社提供)
JR西日本が導入を拡大する「みどりの券売機プラス」(同社提供)【拡大】

 JR西日本は19日、京阪神エリアのみどりの窓口の設置駅を2030年度ごろまでに、現在の約180駅から約30駅にまで減らすと発表した。切符購入などを遠隔で対応できる券売機を増やし、業務を集約させる。

 来島達夫社長は同日の記者会見で「駅係員は対面で、訪日客や体の不自由な方の対応などの業務に注力できる体制にしていく」と話した。

 JR西によると、京阪神エリアでは今後、拠点駅や新幹線駅を中心にみどりの窓口を残す。一方、コールセンターのオペレーターと通話でき、みどりの窓口と同機能を持つ「みどりの券売機プラス」の設置駅を現在の約70駅から、100駅程度に拡大する。

 来島社長は体制見直しの背景について、社員の3割以上が50歳を超えていることから「少子高齢化による労働人口の減少で、今後の人材確保が難しくなるなどの経営環境の変化をかんがみた」と説明。JR西の管内全域で22年度までに、駅で勤務する従業員を約1割減らす方針も示した。