住友商事本社ビル=東京都中央区【拡大】
◆製造業が「周年」企業の中心
周年企業を産業別でみると、創業50周年は建設業が構成比40.5%(1万831社)で最多。次いで製造業の同15.2%(4069社)、サービス業他の同13.7%(3680社)の順。
100周年は、トップが製造業の同29.6%(640社)で、建設業は卸売業、小売業に次ぐ4番目。200周年、300周年では、ともに製造業が中心だった。
地区別 100周年は関東が最多の631社
地区別では、50周年は関東が9239社(構成比34.6%)で最多。次いで、近畿が4282社(同16.0%)で続く。100周年も、トップは関東の631社(同29.2%)。次いで、近畿が468社(同21.6%)、中部が353社(同16.3%)の順だった。
都道府県別では、50周年は東京都が3247社(同12.1%)、大阪府が2131社(同7.9%)と続く。100周年では、東京都が310社(同14.3%)、大阪府が245社(同11.3%)、愛知県が144社(同6.6%)の順。
◆100周年を迎える企業は一握り
このほかに創業30年から90年を迎える企業数を調査した。
社数では、30周年が最多の3万1220社。次いで、50周年の2万6684社、40周年の2万5006社と続く。
60周年は30周年からほぼ半減し1万2866社。70周年は1万1424社と、60周年とほぼ変わらない。80周年は2292社と一気に社数が減少した。80周年はノモンハン事件が勃発、太平洋戦争に向かう時代。90周年は2316社と80周年を上回った。世界大恐慌で不況の中で花園ラグビー場が開場した。
倒産企業の平均寿命は2017年で23.5年だった。戦争や災害、不景気などを乗り越え、100周年を迎える企業がほんの一握りであることがわかる。