「ナッツ姫」ら大韓航空創業家の母娘を書類送検 ブランド品を260回密輸容疑

左から李明姫氏、趙顕娥氏(大韓航空提供)、趙顕●(=日へんに文)氏(いずれも聯合=共同)
左から李明姫氏、趙顕娥氏(大韓航空提供)、趙顕●(=日へんに文)氏(いずれも聯合=共同)【拡大】

 【ソウル=桜井紀雄】大韓航空を中核とする韓国の財閥グループ創業家一家が、大韓航空機や社員を使って海外で購入した高級ブランド品などを密輸入していたとして、税関当局は27日、グループ会長の妻、李明姫(イ・ミョンヒ)氏と娘の趙顕娥(チョ・ヒョナ)、顕●(ヒョンミン)両氏を関税法違反容疑で書類送検したと明らかにした。

 約10年間に260回にわたって計1億5000万ウォン(約1480万円)相当の商品を会社の品と偽って密輸した疑いがある。

 李明姫氏は暴行する動画が公開され、趙顕娥氏は搭乗機を引き返させた、いわゆる「ナッツ・リターン事件」を起こし、趙顕●氏は仕事相手に水をかけたことが発覚した。いずれも創業者一族によるパワハラとして、強い非難にさらされていた。

●=日へんに文