スマホで外国人向けに災害情報 近畿総合通信局が来夏に

 総務省近畿総合通信局は27日、地震や台風など自然災害の発生時に、訪日外国人客のスマートフォンへ母国語で情報を配信するサービスを来夏に始めると正式に発表した。

 新サービスは、スマホのアプリを経由して気象庁の災害情報を多言語で配信するほか、位置情報を基に、訪日客の居場所に合わせて支援情報などを送る。「プッシュ」と呼ばれる自動配信の仕組みを活用するため、言葉の壁を抱える外国人が、緊急時にネットから情報を探す困難さを大幅に軽減できるという。

 各国の大使館や領事館に自国民に安否確認のメッセージを発信したり、救援情報を伝えたりできる仕組みも無償で提供する。

 近畿総合通信局は来年2月から約3カ月間、サービス提供に協力する企業や自治体などと関西2府4県で実証実験を行う。