家庭用AV機器などの製造販売、インバイト(東京都港区)は、無線で送信された内視鏡の映像を投影するスマートグラスの開発・商品化に成功した。世界初の技術で、20日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した病院・福祉設備機器展「HOSPEX Japan 2018」で発表された。
これまでの内視鏡手術では、医師は視線を離れた位置にあるテレビ映像に向けつつ、手元で手術を行う。商品化された「GOD VISION」は、内視鏡の映像がほぼ瞬時に無線でスマートグラス上に反映され、医師の負担が軽減される。
同社のメディカル事業部担当者は「無線で映像を飛ばすと、どうしても(実際の映像より)遅延してしまう。今回の商品は遅延がわずか0.1秒と、問題がほとんど解消されている。一部の大学病院では、既に試されていて、評判もまずまず。今回の展示会で発表後、年内には発売したい」と話している。
販売価格は300万円前後を予定している。