列車に無梱包の刃物持ち込み禁止 4月から 

6月9日、殺傷事件が起きたのぞみ265号の車内で待つ乗客ら(乗客提供)
6月9日、殺傷事件が起きたのぞみ265号の車内で待つ乗客ら(乗客提供)【拡大】

 東海道新幹線で6月、乗客3人が刃物で殺傷された事件を受け、国土交通省は6日、梱包されていない刃物類の車内への持ち込みを禁止する省令改正案を公表した。在来線や私鉄を含む全ての列車が対象で来年4月1日に施行する。ただ鉄道事業者に、全乗客の荷物を検査することは求めておらず、実効性は不透明だ。

 鉄道営業法に基づく省令は現在、爆発物や引火しやすい物品などの持ち込みを禁止しており、刃物類も追加する。同省は、明確に規制対象にすることで、駅員や車掌らが違反を確認した場合、乗客を強制的に降車させるといった対応がしやすくなるとしている。

 乗客がやむを得ず刃物類を持ち込む場合は梱包が必要。公表された指針案によると、銃刀法が正当な理由なく所持することを禁じている刃渡り6センチ超の刃物類は、刃先をケースに収納したり、段ボールで覆ったりした上で、かばんや袋にしまう。6センチ以下の場合もかばんなどに収納する。

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