スバル大規模リコール 高収益体質の維持に黄信号 エンジン部品、対応は長期化も (2/2ページ)


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 今回の問題で、スバルは2018年9月中間期(4~9月期)の連結業績を下方修正した。490億円引き下げられた営業利益は従来予想からほぼ半減。リコール費用は500億円を上回る可能性が高い。

 スバルの18年3月期の売上高営業利益率は11.1%と、上場する乗用車大手7社中最高。しかし、業績修正で9月中間期は4.1%に沈んだ。一過性の費用とはいえ、高収益体質の維持に黄信号がともる事態だ。

 「品質は自動車メーカーの根幹だ」。検査不正に関する9月の会見で、中村知美社長はこう述べた。不正やリコールに至った要因を見つめ直し、抜本的な取り組みを打ち出せるかが問われている。(高橋寛次)