白物家電に高級化の波 大手、ネット融合でベンチャーと差別化 (2/2ページ)

白物家電は電機各社にとって、消費者との重要な接点となってきた
白物家電は電機各社にとって、消費者との重要な接点となってきた【拡大】

 IoTやAI活用

 こうした中、注目されるのが、IoTやAIの活用だ。日立、シャープは今回、ネット上に情報を蓄積するクラウドやスマートフォンとの連動を打ち出した。これまでのように家電を売って終わりではなく、購入後にネットを使った課金サービスを継続すればビジネスが広がり、家電ベンチャーとも差別化できる。シャープは既に自社の調理家電「ヘルシオ」向けの食品宅配サービスを昨年10月に始めた。洗濯機も、「洗剤がなくなった際に配達したり、汚れが落ちやすい洗い方を有料で指南したりすることを考えたい」(桧垣整メジャーアプライアンス事業部長)という。

 白物家電をめぐる顧客争奪戦は激化しそうだ。(飯田耕司)