スタートライン、精神障害者対象の面接会 IT技術職限定で就労支援強化 (1/2ページ)

IT技術職に限定した精神障害者対象の採用面接会
IT技術職に限定した精神障害者対象の採用面接会【拡大】

 障害者雇用支援コンサルティングを手掛けるスタートラインは、IT技術職に限定した精神障害者対象の採用面接会による就労支援を始めた。これまでも障害者を対象とした採用面接会を開いてきたが、職種を限定したのは初めて。IT技術者の人手不足と、国が定めた障害者の法定雇用率の引き上げに加え、精神障害者雇用義務化が施行されたことからニーズに対応した。IT技術者は採用難の状況にあることから、今後企業による採用意欲が高まるとみてさらに支援体制を強化していく。

 同社は首都圏を中心に随時、精神障害者を対象とする採用面接会を開いてきたが、企業からの採用ニーズが高いことから、IT技術職限定の面接会を開いた。

 求職者に対しては、同社の専門キャリアアドバイザーが事前面談を実施。本人の就業希望と病状を聞くとともに障害の状況を見極める。求人側の企業に対しては求める人物像をヒアリングして、合致すると思われる求職者を面談会当日に引き合わせる。

 就職後にも同社スタッフが定期的に面談して相談に応じるといった定着のためのサポートをきめ細かく実施する。一般的に精神障害者は採用されても半数は定着できないとされているが、同社MyMylink(マイマイリンク)事業チーム事業責任者の藤野祐輝氏は、「有資格者が多く給与も高水準なので、IT技術者については定着率が改善するだろう」とみている。

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