--強みは
「営業経験豊富な社員を中途採用したり、子育てなどで退職を余儀なくされた主婦などスキルを持ちながら働けない人を短時間で雇ったりすることで専門性ノウハウを提供できる。また第三者の目で受託企業の問題点を見つけ出し、最適な手段を用いて課題を解決する力をわれわれはもっている。厚生労働省や大阪市といった官公庁から受託し続けているのも高品質なオペレーションスキルが評価されているからだ」
--事業はスタートしたばかりだ
「コールセンター運営や人材派遣事業などを手がけるヒューネル(東京都新宿区)の事業部を事業会社として独立させて設立したのは昨年11月で、今年4月から営業を本格的に始めた。ここまで順調に推移しており、初年度の売り上げは8億円弱になりそうだ。来年度は10億円を目指す」
--そのための戦略は
「コールセンターでの電話対応などカスタマーサービスを担う川下分野だけでなく、営業代行など川上分野を開拓する。地方にコールセンターを設置し人材をそろえても仕事がないところは少なくない。営業担当者がいないからで、こうしたコールセンターとパートナーシップを結び、代わりに仕事を取ってくる。そのための実績づくりが官公庁からの受託で、これにより信頼を高めていく。またパートナーの得意分野を紹介し合い、互いに事業を発展させていく」
--今後の展開は
「われわれは『改善提案実践を通じて、企業のお困りごとを解決するオンリーワン企業』をビジョンに掲げており、企業の働き方改革にBPOで貢献したい。BPO業界は業務を委託された企業にとって黒子であり影の存在だが、なくてはならない企業として存在価値を認めてもらい対等になりたい」