米連邦巡回控訴裁判所は29日までに、米アップルが特許を侵害したとするウィスコンシン大学の特許管理団体の訴えを認めて同社に2億3400万ドル(約265億円)を支払うよう命じた連邦地裁の陪審判断を破棄した。ロイター通信が報じた。
控訴裁判所は、2015年の地裁陪審による特許侵害の認定が証拠に基づいていなかったとの判断を示した。
大学側は14年、アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」が、コンピューターの演算処理装置の性能改善に関する特許を侵害しているとして提訴した。地裁陪審は大学側の訴えを認め、アップルに支払いを命令。地裁は昨年7月、特許侵害を続けたとして賠償額を増やす判断を下していた。(共同)