パナ、ドイツでIoT家電実験 英ボーダフォンと実施 省エネ通信技術活用

英ボーダフォンとIoT家電の実証実験をドイツ・フランクフルトで実施するパナソニックの本社=大阪府門真市
英ボーダフォンとIoT家電の実証実験をドイツ・フランクフルトで実施するパナソニックの本社=大阪府門真市【拡大】

 パナソニックと英通信大手ボーダフォンは29日、今年秋をめどに、省エネ通信技術を活用したIoT(モノのインターネット)家電の実証実験をドイツ・フランクフルトで実施すると発表した。両社の強みを融合し、省エネ通信技術に対応したIoT家電の実用化を急ぐ。

 この技術は「LPWA」と呼ばれ、消費電力を抑えるとともに、広域で接続できるのが特色。実験ではエアコンを使い、遠隔操作や機器管理などの機能を検証する。さまざまな利用状況でのデータを集め、クラウドサービスと接続して用いることができる家電の開発につなげる戦略だ。

 パナソニックは他に、NTTドコモとLPWAの共同実証実験を今年秋から順次実施すると発表している。東京都と大阪府、滋賀県で計1000台規模のLPWA対応家電を用いて実験する計画だ。

 パナソニックは、ベルリンで今月31日開幕する世界最大級の家電見本市「IFA」に参加する。(ベルリン 共同)