■コーポレートリレーション本部CSR部マネージャー・岩井正人氏に聞く
日本マクドナルドは温室効果ガスの排出削減に向け、店舗で使用する紙製容器包装類に森林管理の国際基準「FSC認証」を取得した製品の導入を図っている。2020年までに全て認証製品に切り替える目標は今年5月末でほぼ達成し、6月末に新たにトレーマットにも対象を広げ、全国の店舗で順次、導入を始めた。コーポレートリレーション本部CSR部の岩井正人マネージャーは「当社の環境理念『地球のことを考えて行動する』に沿い、お客さまに森を守る大切さを知ってもらい、持続可能な社会の実現につなげたい」と力を込める。
「上流」にも視点を
--FSC認証製品導入の背景は
「店舗への省エネルギーシステム導入や食品廃棄物削減をはじめ、当社はかねて環境問題に積極的に対応してきた。ただ、これまでは店舗段階での取り組み、いわば『下流』しか見てこなかった。しかし、世界的な人口増を背景に資源・環境保全の重要性が高まり、国連が持続可能な開発目標(SDGs)を採択したように、これからは資材の調達といった『上流』への取り組みを図らなければならないと考えた。SDGsは『つくる責任つかう責任』を目標の一つに据えており、これが作り手として上流を見つめる大きな要素となった」