日本たばこ産業(JT)が同社の加熱式たばこ「プルーム・テック(PT)」の喫煙可能場所開拓のための態勢を強化したことが1日、分かった。改正健康増進法の成立などで公共スペースの禁煙化が進むなか、においがほとんどしないPTを「禁煙エリアでも利用しやすい」とアピールし、飲食店やオフィスでの普及につなげる考えだ。
JTは昨年6月、PTの喫煙可能場所開拓を担当するチームを約20人態勢で立ち上げ、今年1月には50人程度まで拡充していた。7月に全国のコンビニエンスストアでもPTを販売するようになったことを受け、人員をこれまでの5倍にあたる約250人に増やし、全国の飲食店などへの働きかけを強化している。
JTは「たばこは吸えないが、PTは吸うことができる」ことを示したプレートやステッカーを作成し、店舗などに掲示してもらっている。PTを喫煙できる店舗は2千店舗を突破しており、JTは毎年1千店舗以上の上積みを視野に入れているもようだ。