小田急箱根HD 100億超投資 芦ノ湖に新「海賊船」

新造する「箱根海賊船」の完成予想図
新造する「箱根海賊船」の完成予想図【拡大】

  • 小田急箱根ホールディングスの箱根観光船(神奈川県小田原市)が建造する新型海賊船のイメージ図。内外装デザインを水戸岡鋭治氏が手がける(小田急箱根ホールディングス提供)
  • 箱根登山鉄道と箱根ロープウェイの結節点となる早雲山駅の新駅舎のイメージ図。今年10月に着工し、平成32年春の営業開始を予定する。2階にテラスを新設し、観光スポットとしての機能も持たせる(小田急箱根ホールディングス提供)

 神奈川県箱根町を中心とする観光地・箱根で交通サービスを手掛ける小田急電鉄傘下の小田急箱根ホールディングス(神奈川県小田原市)は1日、平成30~32年度に総額100億円超の大型投資をすると発表した。老朽化施設の更新や訪日外国人旅行者向けの多言語対応などに取り組み、箱根の魅力を下支えする。

 芦ノ湖の観光船「箱根海賊船」は約12億5千万円をかけて7代目となる新船を建造し、31年4月に就航させる。内外装デザインはJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手がけた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当し、上品さや居心地の良さを追求する。

 箱根ロープウェイにはスイスCWA製の新型ゴンドラ20台を導入。また、箱根登山鉄道は最新車両を増やし、駅舎を改築する。箱根登山バスは車内に大型手荷物置き場を備えた新型車両50台を導入する。