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中古300万円でも大人気、輝き今もなお ホンダの意地が光る伝説バイク「CBX400F」 (1/3ページ)

 2年前、大阪府八尾市の高速道路でバイク強盗事件が発生した。二人乗りのバイクが後ろから来た黒いクラウンに停車させられ、助手席から降りてきた男にバイクを奪われた。

 被害に遭ったのは「CBX400F」。ホンダが1981年から86年まで販売した中型400ccのスポーツバイクだ。発売当時の価格は約48万円だったのに、今や程度のいい個体は300万円を超すほどに高騰している。被害男性も約300万円で購入したという。

 30年以上前に絶版になったバイクがなぜ今も人気を集めているのか。CBX400Fはどんなバイクだったのか。

 最後発の「4気筒」

 70年代後半、400ccバイクは免許制度の改正で勢いづいていた。とくに高性能の4気筒DOHCエンジンを搭載したモデルはカワサキ、ヤマハ、スズキが相次ぎ発売した。一方、業界の雄であるホンダといえば400ccの主力は2気筒の「スーパーホーク3」のみ。4気筒モデルはコスト面で採算が取れなくなったことから77年式を最後に生産を終えていた。

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