NECは27日、中古ブランド品の真贋(しんがん)を保証する新サービスを開発したと発表した。人工知能(AI)や個体識別技術を活用し、真贋鑑定書の流用を防ぐ。中古ブランド品の市場規模が2400億円以上に広がったとみられる中、課題となっている鑑定専門家の不足に対応する。
新サービスは、宝飾・ブランド品買い取り・販売のアプレ(東京都台東区)と共同開発した。同社が真贋鑑定書を発行する際に、デジタル顕微鏡などを使い、ブランド品表面の微細なしわなど個体ごとの特徴も記録しておく。人間の指紋のようにデータベース化し、売買の際には鑑定書と同一の個体かどうかを照合すれば、真贋鑑定の手間を省けるという仕組み。NECは新サービスを9月に事業化する計画。中古品の品質評価や、スマートフォンを使った個人間売買にも役立てたい考えだ。