【木下隆之のクルマ三昧】スバルの「顔認識」で膨らむ期待 鍵のストレスから解放される日 (2/3ページ)

フォレスターの顔認識イメージ
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◆ドアの開閉やエンジン始動はどうか?

 さて、そんな体験をして改めて思うのは、この技術をもっと拡大して、ドアの開閉やエンジン始動などに応用できないものかと期待してしまう。

 カメラで顔認証や虹彩や、あるいは指紋認証など、様々なバイオメトリクス認証技術を応用することで、ユーザーの利便性が高まるばかりか、盗難防止や安全運転へ応用できるのではないかと考えたのだ。

 たとえばスマホなどで一般的なのは指紋認証である。ドアノブの一部にもタッチパネル風なセンサーをつけておけば難しくはない。

 窃盗団がドア開閉を試み、よしんばそれは成功したとしても、スターターボダンに指紋認証機能を加えておけばエンジンはうんともすんとも反応しないはずだ。スターターボタンはどうせ指で押すのだから、我々にとっても親しみやすいだろう。

◆さまざまな認証を組み合わせれば利便性も高まる

 顔認証は、写真をかざしただけでも誤認識してしまうという脆弱性がある。ならば、加速度センサーとカメラを組み合わせた3D認証は都合がいい。カメラに向かって顔を動かせば立体的な顔を認識するからである。

 いや、たとえ2D顔認証であっても指紋認証や虹彩認証などを複雑に絡ませれば、盗難防止をしながら利便性を高められると思うのは素人的なのだろうか。

 そもそもクルマの鍵にまつわる苦労話を持たない人などいないはず。

「鍵を忘れた」

「鍵をなくした」

「交番に行って紛失届を出した」

「バッグの中で散乱して探すのが厄介だ」

「カードキーは薄くてなくしやすい」

「カードキーのバッテリーがなくなった」

バイオメトリクス認証をポピュラーに