住友商事は、水素製造装置メーカーの英ITMパワーと提携した。住商は同装置について認可を取得し、日本の大規模再生可能エネルギー事業者や水素を必要とするメーカー向けに販売する。
ITMは、水を水素と酸素に分解する固体高分子膜(PEM=プロトン・エクスチェンジ・メンブレン)を用いるメガワット級発電設備によって、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーの電気を、水素に変換する技術を保有している。不安定な再生エネ発電の電気に対する追従性が高く、高効率で高品質の水素を製造できるのが特徴。装置は20フィート(約6.1メートル)コンテナに収納でき、可搬性に優れる。再生エネは送電網が未整備だと採算確保が難しいが、貯蔵や輸送が可能な水素に変換することで事業化ができるようになる。