ライドシェア禁止「こんなばかな国ない」 ソフトバンク孫社長、政府を批判 中国最大手と提携 (1/2ページ)

AIの重要性を強調し、規制をかける政府への批判を繰り返したソフトバンクの孫正義会長兼社長=19日、東京都港区
AIの重要性を強調し、規制をかける政府への批判を繰り返したソフトバンクの孫正義会長兼社長=19日、東京都港区【拡大】

 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は19日の東京都内での講演で、「日本は(自家用車を用いた相乗りなどの)ライドシェアを法律で禁じている。こんなばかな国はない」と述べた。強い調子で政府を批判し、ライドシェアを国内で推進する方針を示した。

 孫氏は米ウーバー・テクノロジーズをはじめ中国、インド、東南アジアの配車・ライドシェアサービス大手に出資している。これらのサービスは便利さだけでなく、交通渋滞解消や安全などにも寄与するとして「国が進化を止めている」と話した。

 さらに他の分野でも規制が足かせとなり、日本は周回遅れになっているとして、「人々にとって良いことなのに、従来の薬局を守ろうとか、従来のタクシー会社を守ろうとか、従来の何かを守ろうということで、未来を放棄している国に未来はない」と政府の姿勢を強く非難した。

 またソフトバンクと中国配車サービス最大手の滴滴出行は孫氏の講演後の記者会見で、人工知能(AI)を活用したタクシー配車サービスを今秋に大阪から開始すると発表した。6月に設立した合弁会社「ディディモビリティジャパン」が京都、福岡、沖縄、東京など全国で展開する。サービス利用料や機器の提供を無償にして提携するタクシー会社を広く募集する。

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