電力大手全10社が、9月の家庭向け電気料金を8月よりも値上げする見通しであることが19日、分かった。火力発電の燃料となる原油や液化天然ガス(LNG)の価格が上昇したことが主因。全10社で値上げするのは2カ月連続となる見込み。LNGを原料とする主要都市ガス全4社も9月の料金を値上げする。
標準的な家庭の月額電気料金の上げ幅は、沖縄電力の73円程度が最大で、東京電力が65円、北海道電力が57円、中部電力と中国電力が50円で続いた。東北電力は47円、四国電力は42円、九州電力は40円。北陸電力は33円で、関西電力は29円となる見通し。
ガス料金は、大阪ガスが36円、東邦ガスが35円、東京ガスが34円、西部ガスが26円程度それぞれ値上げを見込む。
9月の電気、ガス料金は4~6月の原油やLNG、石炭の平均輸入価格を基に決める。