竹中工務店「ベジテーブル」開発 打ち合わせと野菜栽培両立

竹中工務店が開発したベジテーブル
竹中工務店が開発したベジテーブル【拡大】

 竹中工務店は、スタンディング式の打ち合わせテーブルと野菜栽培を一体化した「ベジテーブル」を開発、グループ会社の朝日興産(大阪市中央区)を通じて2日から、販売とメンテナンスを開始する。

 水耕栽培方式を採用しており1年間の検証を通じて、リーフレタスなど葉物野菜を中心に約80種類の栽培が可能なことを確認した。温度確保と衛生に配慮して栽培部に取り付けたアクリルカバーは、容易に収穫が行えるようにスライド開閉式を取り入れた。また、栽培モードとインテリアモードを兼用するLED(発光ダイオード)照明を開発。モードの切り替えを自動化した。本体には電源や制御盤などで構成された養液給水システムが組み込まれており、騒音が気にならない静音ファンを採用して、野菜の生育に必要な気流を確保している。

 テーブル部はA4サイズの資料やノートパソコンを置けるスペースを確保。胴体の壁面にはOA用コンセントを付けた。

 本体価格は86万8000円。このほかに運搬・設置費や月々のメンテナンス費、苗代が必要となる。