富士フイルムホールディングス(HD)は28日、東京都内で株主総会を開いた。助野健児社長は、米事務機大手ゼロックスの買収計画について「富士ゼロックスとゼロックスにとって最良の選択だ。継続して実現を目指していく」と述べた。
富士フイルムHDは1月に米ゼロックスの買収計画を公表。ゼロックスを買収し、傘下の富士ゼロックスと統合させる計画だった。
しかし、ゼロックス大株主のカール・アイカーン氏らが「ゼロックスを不当に低く評価している」と反対を表明。買収を主導したゼロックスの最高経営責任者(CEO)は退任し、アイカーン氏らが送り込んだビセンティン氏が後任に就任した。
富士フイルムHDは今月18日、買収計画の一方的な契約破棄は認められないとして、ゼロックスに損害賠償を求めて提訴するなど対立は深刻化している。