「デジタルサイネージジャパン」の会場風景【拡大】
国内最大級のICT(情報通信技術)の総合イベント「Interop Tokyo 2018」(実行委員長:慶應義塾大学の村井純教授)が幕張メッセ(千葉市)で開かれている。
「Interop」は、その名前の由来でもある「Interoperability(相互接続性)」を検証する場として、インターネット黎明期の1994年にスタート。日本での開催は25回目で、最先端のネットワーク技術や製品が披露されている。
今年は「はじめよう。次のネット社会」をスローガンに設定し、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)、エンタープライズITなどのテーマに注力した内容となっている。
多くの関連イベントも同時開催されており、「デジタルサイネージ(DSJ)ジャパン」もその一つ。DSJは、いまや街中のメディアとして多様な役割を果たすデジタルサイネージ(電子看板)にフォーカスするもので、デジタルサイネージの最新技術とその活用法を紹介している。
来場者の目を引いていたのは、空中に映像を映し出す空中ディスプレー。「Life is Style」(東京)が開発した「Phantom」は、LEDライトを一列に並べた羽根を扇風機のように高速回転させる装置で、羽根の後ろがほぼ透け、空中に3D映像が浮かんで見える。
日本カーバイド工業(東京)は、特殊な樹脂で高い反射性を備えた「再帰反射」シートによる空中ディスプレーを体感できるデモ機を展示している。
空中ディスプレーはディスプレーに直接触れずに操作できるため、広告やアミューズメントだけでなく、衛生面での配慮が必要な医療分野や外食店舗などでの活用も見込まれている。
会期は6月15日まで。