ホンダは31日、ブレーキの不具合で制動距離が長くなる恐れがあるとして、ミニバンの「ステップワゴン」「フリード」「フリード+」の3車種計20万9060台(平成27年4月~今年2月生産)をリコールすると国土交通省に届け出た。
この不具合が原因で昨年4月に神奈川県、同12月に静岡県で、それぞれ柵や樹木に衝突する事故が計2件発生した。けが人はいなかった。事故に至っていないケースも140件報告があった。
国交省によると、問題があるのは、運転手がブレーキペダルを踏んだ力をタイヤに伝える装置。ふたのような役割をするゴム製カップの材質や形状が不適切なため、ペダルをゆっくり踏むとブレーキ液が漏れて利きにくくなる場合がある。