日東電工は22日、大容量通信に適した新素材の光ファイバーを量産するため2023年度までの6年間で計約500億円を投資すると明らかにした。高精細な映像技術「8K」や第5世代(5G)移動通信システムの普及に備え、尾道事業所(広島県尾道市)と亀山事業所(三重県亀山市)に工場を新設。19年度に量産を開始する。量産するのはプラスチック製の光ファイバーで、従来のガラス製より通信データの容量が大きいほか、曲げやすく、軽いといった利点がある。比較的短い距離の通信に適しており、屋内の狭い場所でコンパクトに使用できるため、データセンターや先端技術の導入が進む医療現場などでの採用を見込む。