ソニー、スマホ立て直しに総力戦 事業継続の理由は「5G」 (2/2ページ)


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  • 会見するソニーの吉田憲一郎社長=22日午前、東京都港区(萩原悠久人撮影)
  • ソニーモバイルコミュニケーションズが開発したコミュニケーションロボットの「エクスペリア・ハロー」=東京都品川区
  • ソニーが発売した犬型ロボット「aibo(アイボ)」=東京都港区(松本健吾撮影)

 ソニーは年1000万台のスマホ販売台数でも利益を出せるよう調達や製造、販売の態勢を見直す考えで「総力戦で事業安定化に取り組む」(吉田社長)が、赤字から抜け出せなければ、経営の大きな足かせになる。

 持続成長のためには次世代分野の開拓も急務だ。吉田社長は自動運転車向けセンサーなどの「事業育成に取り組む」と強調し、投資を強化するとした。スマホの画像処理に使うセンサーでは圧倒的に強いソニーだが、自動運転向けでは、米インテル傘下のイスラエル社などの先行を許し「高いポジションにあるわけではない」(吉田社長)。自動運転関連を将来の柱に育成すべく、どう戦略を立案し、実行するのか。吉田社長の経営力が試される。(今井裕治)