野田総務相、ドコモの5G技術展示スペースを視察 携帯3社が企業向けPRに注力

5G通信技術を使って実際に重機を遠隔操作する野田聖子総務相=14日、東京都港区(高木克聡撮影)
5G通信技術を使って実際に重機を遠隔操作する野田聖子総務相=14日、東京都港区(高木克聡撮影)【拡大】

 野田聖子総務相は14日、NTTドコモが東京都港区に開設した第5世代(5G)移動通信方式の活用事例を実演する企業向け展示スペースを訪問した。建設機械の遠隔操作や僻地(へきち)医療を想定して鮮明な画像をやりとりする移動式診療の様子などを視察した。携帯3社は新サービスの開発につなげようと、顧客企業に対し、5Gやモノのインターネット(IoT)技術のPRに注力している。

 視察を受けた展示スペースには、重機の遠隔操作や遠隔医療の実演のほか、操作する人の動きに合わせて動く災害時の作業ロボットなどが展示されている。実際に重機の遠隔操作を体験した野田氏は「これが本当のテレワークだ。女性でも簡単にできる」と感想を述べた。

 5Gが実用化し、膨大なデータを通信できるようになれば、IoTが加速する。携帯各社はPR施設を通じて、新たな連携先を見つけ、サービスの開発につなげる考え。ソフトバンクは11日、顧客企業が5Gに対応した電子機器の接続試験などをできる屋内実証施設を開設した。KDDIも今夏、顧客企業と試作品やサービスを開発できる拠点を新たに設ける予定だ。

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