インターネットプロバイダー(接続業者)を運営するNTTグループの3社が、海賊版3サイトの接続を遮断(ブロッキング)すると発表したことについて、3社に含まれるNTTドコモの吉沢和弘社長は27日、「(海賊版が)コンテンツビジネスの発展を阻害しているというのは誰もが認めており、見過ごすわけにはいかない」と正当性を主張した。
政府の知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議が悪質として挙げた3サイトがすでに閉鎖されているとの指摘について、吉沢氏は「復活するかもしれないので基本的にはブロックしていく」と述べた。
一方で、ブロッキングが通信の秘密や検閲禁止を定めた憲法21条に抵触するという指摘をめぐっては、「著作権侵害という違法性と通信の秘密の2つのせめぎ合いで、可及的速やかな立法化を求める」とも語った。