ソフトバンクグループのロボット事業を手がけるアスラテック(東京都千代田区)などは26日、二足歩行で移動ができ、最大2人が搭乗可能な人型ロボット「ジェイダイト・ライド」を開発したと発表した。車輪走行できる車型への変形も可能だ。2人乗りの二足歩行ロボットは世界でも珍しいといい、将来的にはテーマパークへ提供することなどを検討している。
青をベースにひすいをイメージした緑をアクセントにしたデザインは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のメカデザインを手がけた大河原邦男さんが担当した。
人型だと高さ約4メートルで、二足歩行で時速100メートル、足裏の車輪を使った走行なら時速30キロ(理論値)で進む。車型なら全長4メートルで時速60キロ(理論値)で走行できる。重さは約1700キログラムで、リチウム系バッテリーを搭載する。コックピットからの有人操縦のほか、無線や有線による無人遠隔操縦もできる。
24日に東京近郊で披露されたロボットは、約1分間で人型から車型へ変形したほか、人が乗ったまま車型から人型へ変形するなどした。
ハードウエア設計などを担当したブレイブ・ロボティクスの石田賢司代表取締役は「町中でこうした人型ロボットへの変形機能を備えた自動車が走る世界の実現を目指したい」と語った。