ニッポンレンタカー、全車禁煙化 11月から業界初、商業クラスは除外

 レンタカー大手のニッポンレンタカーサービス(東京都千代田区)は4日、乗用車とワゴン車の全車を11月から禁煙車にすると発表した。健康志向の高まりでたばこ臭のない車への要望が強いことから、業界初となる全車禁煙化に踏み切り、競合との差別化を図る。

 同社がレンタカーとして提供する乗用車とワゴン車は約2万6400台(2017年12月末現在)で、このうちの11%に当たる約2900台(同)が喫煙可能で運用している。

 同社内規ではレンタカーとしての提供期限を2年程度としており、喫煙車全てが新車に切り替わる11月1日から禁煙化する。

 広報担当者は「利用者は臭いの中でもたばこ臭には敏感。健康志向の高まりの中で、快適な車を提供するため、全車禁煙に取り組むことになった」と話す。トラックなど荷物運搬用の「商業クラス」は除外する。

 14、15年に観光利用が多い北海道で行った利用者アンケートではレンタカーの全面禁煙化について8割以上から支持を得たため、北海道では16年11月に、九州地区でも17年10月に禁煙化している。